素敵な婚約指輪を

社会人になってから彼との結婚のことも意識し始めていましたが、あまりにラフな関係になり過ぎて結婚のことをなかなか切り出せず、気にはなるものの触れずに過ごしてきました。
しかし昨年の私の誕生日に、サプライズで綺麗な夜景の見えるディナーに連れて行ってくれました。もしかしたら婚約指輪でも貰えるのでは、と1人ドキドキしていましたが、いつまで経ってもその兆候は見られませんでした。そろそろお会計の雰囲気になっていたので、私は意を決して彼に2人の今後のことを尋ねました。しかし、彼は今は考えられない、と一言。確かに2人とも働いてはいますが、彼はほぼフリーターも同然でしたので、きちんとした収入を得られるまでは考えられないとのことでした。
ショックを受けた私は、このまま付き合っていても良いのだろうか…と考えるようになり、一方彼も仕事が増えたらしく、会える日も以前よりも少なくなっていきました。
そして迎えた今年の私の誕生日。去年と同じホテルでディナーをご馳走してくれました。去年と同じように過ごすと思っていたのですが、なんとまさかのプロポーズ。婚約指輪にはダイヤが付いていない代わりに、蔦のような装飾が施されたデザイン。聞くと彼の手作りというのです。
「今はこれしかあげられないけど。いつか稼げるようになったらダイヤの指輪をプレゼントするって約束する、結婚しよう」。
少し蔦の形がいびつだったりしていますが、彼が忙しい合間を縫って私の為に作ってくれた指輪は、私の一生の宝物です。

耳寄り情報